2023.11.14
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ビール

投稿者:池内優太
ビール

世の中には、偶然のたまものによって一大産業が築かれることがしばしばあります。

その一つが「ビール」ではないでしょうか。

私はビールが好きなので、今日はその話をしようと思います。

ビールの起源は諸説ありますが、6000年以上昔、古代メソポタミアに遡るとも言われています。当時、農耕で生活していた人々が作っていた簡素なパン(または、保管されていた麦そのもの)が、雨で濡れて水分を含み、そこに偶然酵母が入り込んで発酵したものが始まりという説が有力です。

この「発酵の偶然」がクローズアップされがちですが、個人的には、その偶然発酵したものを口にしようとするようなちょっとアレな思考の人がその場に居たことこそ奇跡ではないかと思います。

だって、当時はまだ発酵食品なんてヨーロッパで生まれたヨーグルトくらいしか無かったはずで、発酵の仕組みが解明されたのなんてここ300年くらいのことです。

当時のメソポタミアにおいて、たまたま発酵しただけの麦なんて、悪い言い方をすれば腐った食品と紙一重なわけで、それを食べてみようとした理由なんて私ごとき凡人には想像もできません。

きっと、罰ゲームか何かだったのでしょう。

とにかく、

①たまたまできたビールを

②ちょうどそこにいた人が飲んでみようと思い立ち

③それがたまたまその人の口に合った

結果、今日のビールという巨大産業の礎となったのです。②もすごいですけど、③も大概ですよね。


ビールの話をするんでしたね。

「ビールが好きだ」と言うと、「どのビールが好きなんですか?」と聞かれます。 その先の流れを知りつつも、嘘をつけない私は、暗澹たる気持ちで

「アメリカ系のIPAならストーンのダブルデリシャスIPAかルイネーション、ベルギービールならウエストマールトリペルかストラッフェ・ヘンドリック・トリペル、国産なら金鬼ペールエールか、スワンレイクのアンバーエール」

などと早口で回答します。

ヤバい奴に絡んでしまったという後悔の念をその引きつった笑顔ににじませながら、質問者が半歩後ずさりするところまでがテンプレートです。

いいんです。ときどき興味を持ってくれる人が現れてくれれば。

ただ、日本でもここ十数年でクラフトビールというものが市民権を得た感があります。もはや一部の物好き達の間だけでもてはやされるものではなくなりました。

なじみのない人にとっては手を出しにくいかも知れませんが、ぜひ試してみていただきたいです。本当にバリエーションが豊富で、良い意味でとてもビールだとは思えない味わいのものがたくさんあります。

私は、学生時代はビールが嫌いだったのですが、クラフトビールを知ってから一気にビール好きになりました。

これまでに、少なく見積もっても1300種類以上のビールを飲んでおり、四国で一番ビールに詳しい弁護士を自称しています。

異論がある先生はご連絡ください。一杯やりながら語らいましょう。

このブログでは、たぶん、今後もお勧めのビールに触れることがあると思いますので、今日の話に興味を持たれた方は時々覗いてみてください。


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