2025.02.21
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24-25 ウユニ塩湖旅行記④

投稿者:二川伸也
140472

弁護士の二川です。


旅行記の続きです。前回は→https://yotsuba-law-office.jp/blog/20250206-150/


ウユニの空港を飛び立ち、ラパスの空港に戻ってきました。ボリビアの首都なので、ウユニよりも相当都会です。

ラパスのガイドさんは、リズさんという女性でした。

ボリビア人ですが、大学時代にスペインに留学し、日本語を学んでいたということで、日本語ができます。

二日間とはいえ、日本語の通じないガイドさん達と話をするのは案外楽しいなと思い、それでも良いくらいに思っていたのですが、

いざ、日本語で会話ができるとなると、なんやかんや安心しました。


車に乗って、観光を始めたのですが、交通マナーは、ペルーのリマ並に悪かったです。

後にリズさんに聞くと、リマよりもラパスのほうが交通マナーは悪いと言っていました。

リマでシゲルさんが、リマは交通マナーが世界で一番悪いと言っていたのですが、どこの国でも、たとえマイナスなことであっても、世界一を張り合うんだなぁと思いました。


ラパスも高地にあるのですが、ラパスの中でさえも高低差が結構あり、すり鉢状の街になっています。

そういうこともあって、ケーブルカーがいくつも走っていて、主要な交通網になっています。ケーブルカーからの景色はとても良かったです。

海外旅行すると、当然ですが、日本では見ない光景をいっぱい見られるので、それだけで楽しいですよね。


ケーブルカーは6人くらい乗れるのですが、私たち夫婦とリズさんと若そうな男性が一緒に乗っていました。

ケーブルカーに乗っていたときに、ちょうど日本が新年になったので、それをリズさんに伝えると、リズさんが、その男性に話しかけていました。もちろん知らない人です。

しかし、初対面とは思えないくらい楽しそうに話をしていました。

その男性は警察官だったようで、私たち夫婦とも話をしました。ボリビアもスペイン語圏なので、英語が通じませんでしたが、たぶん、良い旅を!みたいなことを言っていました。

ラパスの治安は素晴らしい警察官によって守られているなと思いました。


ラパスは巡る観光スポットが多かったので、車の乗り降りをたくさんしました。旅の疲れ、高山による疲れもあり、車に乗っている間は目をつむってばかりでした。

観光スポットの一つである、議事堂を案内してもらったのですが、

議事堂に設置されていた時計が、普通の時計と逆?反時計回り?になっていました。

(うまく説明できないので、気になった方はネットで見てみてください。)

リズさんに聞いたところ(不正確かもですが)、

ボリビアは今までアメリカ等の北半球の論理に従ってきたが、これからは南半球の論理で動いていくべきだ、そのため、北半球とは異なることを示すべく、時計を反対にしている

といったことが理由でした。

なるほど、グローバルサウスとかそういうことの話かなぁと思って聞いていましたが、リズさんは続けて、

しかし、ボリビア国民は、これまでの生活に十分満足している人も多い中で、アメリカを中心とした社会から抜けていくことに不安を感じている者も多い

といったことを言っていました。

活気こそあるが、政治的な安定性が必ずしも保たれていない国での生活というのも、不安が常にあるのかもしれないと思いました。 また、こういった話を聞けるのは、南半球ならではかもしれません。


こういうふうに教養を身につけながら、さまざまな観光地を巡っていたところ、途中で「ABOGADO」と書かれた看板が掲げられた場所を通りました。

すると、リズさんから 「ABOGADO」とは、弁護士のことである。私はガイドをしているが、弁護士もしていると言われました。

おー、なんという偶然。私も日本で弁護士をしています、と嬉しくなって伝えました。 ボリビアにはガイド兼弁護士もいるんだなと感動しました。


また、その看板前の建物で写真を撮っていたら、ボリビアで著名な芸術家の人に遭遇しました。ロベルト・ママニ・ママニという方です。

その直前に、ちょうど、その方の作品を見たり、説明を受けたりしていたので、これもまた非常にびっくりしました。

後々調べてみると、来日したことがニュースになったり、空港でその人の絵がモチーフになったポストカードが売られていたりと、本当にすごい方でした。

ロベルトさんの発案で、ボリビア最高、日本最高みたいなスペイン語の動画を一緒に撮りました。面白かったです。


ラパスでのお昼ご飯もとても美味しかったです。 相変わらず量がすさまじく、なぜこうも南米は量が多いんでしょうかね。 もっと空腹時に行ってみたかった。

そういえば、昼食のプレートに焼いたバナナがあったのですが、リズさん曰く、 そのバナナは日本では流通していない、食事用?バナナだそうです。

といっても、甘かったりは一緒なのですが、バナナ苦手な妻でもおいしく食べられるもので、 妻が非常に感動していました。

それと、日本人ツアー者はなんやかんやで似たようなスケジュールなのか、同じお店に日本人観光客が数組いました。

私たち夫婦の横で食べていた方は、女性一人で旅行に来ていたようでした。(この人、後に少し登場します。)


昼食を終えた後もしばらく観光は続き、有名な公園では、ツアーではない日本人観光客に遭遇し、写真を撮ってあげたり、有名な通りではお土産を買ったり、

ドライバーが道に迷ったのか、私たちとなかなか合流できなかったり等あって、楽しかったです。


次の移動は、翌朝早朝のフライトでラパス→リマだったので、深夜3時くらいには空港にいないといけないという状況でした。

そのため、どこかで晩ご飯を食べるというよりは、スーパーで買ってきてホテルで食べるということにしました。

そこで、ホテル近くのスーパーに行ったところ、翌日が正月でスーパー等がやっていなかったり、家族で集まってご飯をしたりするからか、とんでもなくごった返していました。

異国の街を一層感じられて良かったです。


ホテルに帰って、疲れから寝たりしていたら、いつの間にか現地時間午後11時30分くらいでした。

ということで、ラパスで新年を迎えることになりました。

新年になると、街のそこら中から花火が上がっており、とても素敵でした。街の外に人が出てフィーバーしているというわけでないのですが、賑やかで良かったです。

海外、しかもボリビアという想像もしたことない国で新年を迎えられて感激しました。


そうこうするうちに、ホテルを出発し、空港に移動する時刻となりました。

空港に着くと、ちらほらと旅行者がいたのですが、その中にお昼を食べたお店で横の席にいた一人旅の女性がいました。

語学が堪能なのか、手続をよく分かっていない私たち夫婦を助けてくれました。日本人、最高。


その後、出国審査の列に並ぼうとしたところ、ポンチョが異常なほど似合っている、スナフキンのような雰囲気を醸し出しているイケメン外国人が、

並ぶでもなく、かといって待っていないわけでもない、みたいなところに座っていました。

そこで、私たち夫婦は、意を決して「並んでいますか?」的なことを聞くと、

(たぶん)「並んだところで待つし、好きなタイミングで行こうと思ってたんだ」 と言っていました。おしゃれすぎる。

また、その男性から「これからどこに行くんだ」と聞かれたので、リマと答えると、その男性はペルーのワカチーナ砂漠には行くかと聞いてきました。

その予定はないと答えたら、今度ペルーに行くときは絶対行った方が良いと言い、その男性が撮影したという、砂のサーフィンをしている映像を見せてくれました。めちゃくちゃかっこよかったです。

しかし、英語力の乏しい私たちでは、何というチャンネルで動画を上げているのか、どこの国の人なのか等が聞けず、とても悔しかったです。

その男性はその後も、出国審査に戸惑っている旅行客を違う列から、「○○と聞かれてるよ!」的なことを教えてあげたりしていました。人類、最高。と思いました。


そんなこんなで無事に出国することとなり、ラパスを発ち、数時間のフライトの後にリマに戻ってきました。

ラパス編は短いだろうと思っていたら、めちゃくちゃ長くなったので、また次回。


写真は「ABOGADO」の看板です。

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