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【無断転貸による契約解除に成功】賃貸人に無断で転貸していた賃借人と転借人を退去させた事例/70代女性

不動産トラブル

依頼前の状況

ご相談者様は、10年ほど前に賃借人に建物を賃貸していたところ、いつの間にかご相談者様に無断で転貸しておりました。ご相談者様は、建物の売却を考えていたため、不動産仲介業者と協力して、退去を求めたものの、賃借人や転借人がご相談者様が転貸を認めていたと反論し、退去しないと言ってきたため、ご相談に来られました。


対応と結果

ご依頼直後、内容証明郵便にて明渡しを求めたものの、無視されたため、裁判手続を行うことになりました。 そこで、賃借人や転借人が新たな第三者に建物を占有させることで、裁判の相手方を絞り込むことが難航する可能性もあったため、まずは保全処分として占有移転禁止の仮処分命令申立てを行いました。これにより、新たな第三者が占有しても裁判を進められることができるようになりました。 次に、訴訟提起をしたところ、転借人に裁判書類が届いた後、転借人は事前に保全処分を経ていたこと等から、事態が重大であると感じたのか、自ら明渡しをすることを述べてきました。 そのため、転借人と協議をし、任意による退去が実現でき、早期の解決が叶いました。